漢方処方の基本的な考え方【生薬配合理論】

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漢方処方の基本的な考え方【生薬配合理論】

コラム

2018/11/06 漢方処方の基本的な考え方【生薬配合理論】

漢方を処方する上で、もっとも大切なのは漢方処方の考え方にまつわる部分です。

以前、そもそも漢方薬とは何かについて説明したことがありましたが、漢方薬とはいくつかの生薬を組み合わせてできたものであり、その組み合わせや分量を変えることで効能が大きく変わってくるものです。

1つの漢方薬を構成している生薬がそれぞれどのような法則で組み合わされて、全体としてどのような効果が出るものに仕上がっているのかを理解することは、漢方処方を運用する立場としては必須の知識です。今回はその基本的な考え方についてシェアしたいと思います。

漢方処方における4つの考え方

漢方薬を作る際には、生薬配合理論として次の表にある4つの考え方に基づいて行われています。

(下の表の見出し部分は各項目のリンクになっています)

①増強作用 複数の生薬を組み合わせることで、生薬を単独で使う場合よりも効果が増強される
②調整作用 複数の生薬を組み合わせることで、生薬がもつ薬効の作用をうまく調整し、処方の全体的なバランスを整える
③協力作用 生薬は複数の薬効を持っているが、組み合わせる生薬によってどの薬効が強く出るかが決まる
④処方薬効転換作用 ベースとなる組み合わせが同じ場合でも、そこに加える生薬の種類によって、メインの作用が変わる

自然の力であるがゆえの処方理論

あなたの手元にある漢方薬も、上に挙げた4つの考え方に基づいて調合し、処方されています。

漢方薬は、西洋薬のように人工的に化学合成された物質ではなく、あくまで自然由来の原料から作られているため、生薬によっては薬効があるだけでなく副作用が出てしまうものもあります。そのため、組み合わせることでその副作用を緩和したり、薬効を強めたり…といった具合に、組み合わせることでその効果をコントロールしようというのが漢方処方の考え方です。

副作用があると聞くと恐ろしく感じるかもしれませんが、その副作用の効果を打ち消すように別の生薬を加えたり、今では「うまくいく組み合わせ」がレシピ化されていて、できる限り安全な漢方薬の作り方が確立されていますのでご安心ください。

漢方生薬には、単なる化学合成された物質ではなく、植物の生きるチカラ「ファイトケミカルス」が多く含まれています。漢方を取り入れることで未病が改善されたり、病気の原因を根本から取り除くことができるため、まだ試したことがないという方でも一度試してみる価値はあるでしょう。

 

 

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