植物のチカラ、ファイトケミカルス

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植物のチカラ、ファイトケミカルス

コラム

2018/09/14 植物のチカラ、ファイトケミカルス

漢方を含め、植物がもつ化学物質のことを、ファイトケミカルスといいます。

「ファイト(phyto)」はギリシャ語で「植物」の意味を表し「フィト」とも読めます。「ケミカルス(chemicals)」はご存知の通り「化学物質」の複数形です。ひと昔前までは「ファイトファクター」などとも呼ばれていたため、その名前でご存知の方もいらっしゃるでしょう。

ファイトケミカルスは、第7の栄養素とも言われており、活性酸素の吸収能力に優れています。

ファイトケミカルスとは?

植物は、動物と違って、常に過酷な環境下に身を置いて生きています。

例えば動物であれば、日差しが強く暑くなってきたら涼しい木陰に移動したり、外敵に襲われそうになったら走って逃げたりと、動き回ることができますが、地中に根を張って暮らしている植物は、自由に動き回ることができません。

そのため、周囲の環境に擬態するために色を使ったり、外敵が嫌う匂いを発したり、他の動物に食べられたりしないように味を不味くするなど、様々な方法で自分の身を守ります。

その、植物の色や匂い、味の成分こそがファイトケミカルスなのです。

ファイトケミカルスの例・特徴

ファイトケミカルスは、すでに存在が解明されていて世の中で認知されているものもありますが、圧倒的に知られていないものの方が多いとされています。それら全てを合わせて、数万種類にも及ぶそうです。

それぞれの植物によって、持っているファイトケミカルスの種類や量が変わりますが、ここではいくつかわかりやすい例を挙げてみましょう。

例えば…りんごが酸化する現象

りんごを包丁で真っ二つに切る場合、切る前は綺麗なりんごの色をしていますが、切った後はすぐに切り口が黒くなってきます。

これは、切り口が空気(酸素)に触れて酸化してしまったために黒ずんでしまうのですが、切りたての時に綺麗な色をしているということは、切る前はずっと酸化から身を守っていたことがわかりますね。

ファイトケミカルスを多く含む植物の特徴

では、ファイトケミカルスを多く含む(=栄養価が高い)植物の特徴とは、どういったものが挙げられるでしょうか?

先ほど、ファイトケミカルスは植物の「色・匂い・味」の成分だと言いましたが、具体的には

  • 綺麗な色をしたものほど栄養価が高い
  • 臭いものほど栄養価が高い
  • 不味いものほど栄養価が高い

といった傾向があります。

例えば、みかんの果肉の部分は美味しいですが、皮の部分は美味しくないので、皮ごとみかんを食べる方はほとんどいらっしゃらないですよね(というか、皮には農薬が凝縮されているので食べない方が良いでしょう)。大抵の方は、みかんの皮を剥いてから食べられると思います。

これは、みかんが外敵から身を守り、食べられないようにするために皮の部分にファイトケミカルスを詰め込んだ結果なのです。

まとめ

漢方薬に使われるもののほとんどが、植物を原料としています。

どうして漢方が良いのかというと、このファイトケミカルスが豊富に含まれており、体の調子を改善するためにファイトケミカルスが役に立つからです。

次回は「ファイトケミカルスが体にどう良いのか」について、少し深く掘り下げてご説明します。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

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