【麻黄附子細辛湯】漢方薬で寒気の強い風邪を改善する

麻黄附子細辛湯は、冷えが強く汗をかかないタイプの風邪を改善する漢方薬として役立ちます。

麻黄附子細辛湯の処方のしくみ

この漢方薬は、附子、細辛で体を温める効果をもち、さらに細辛と麻黄のタッグで発汗を促すことによって、冷えを取り除きます。

急性の症状として一般的なのは風邪の初期で、首、背中、腰を中心に、強い寒気がある場合に用いられます。鼻水や痰が水っぽく冷たくなっていて、布団を頭までかぶっても寒気が続く時には効果的です。また、関節痛や倦怠感を伴うものにも有効です。

また、慢性的な症状として、咳や気管支炎も、寒気を伴う場合は麻黄附子細辛湯が良いでしょう。

麻黄附子細辛湯が処方される症状の例

おすすめの養生法

もちろん漢方薬を服用することも大切ですが、例えば寒気の強い風邪の場合、腰回りにカイロを貼ったり、湯たんぽを抱えたりして、体を温めることを意識しつつ服用すると、より効果を感じやすくなりますのでおすすめです。

また、麻黄附子細辛湯という名前にもある通り、麻黄という生薬が含まれています。この麻黄の作用によって交感神経が刺激され、のぼせの強い人や虚弱体質の方は、食欲不振や胃痛、不眠などの副作用が出る場合がありますので、万が一そういった副作用が出た場合は薬剤師までご相談ください。

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