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葛根湯加川きゅう辛夷とは?効果・効能や飲み方、服用上の注意点を解説
食事の味もにおいもわからないなど、辛い鼻づまりや慢性鼻炎お悩みではありませんか?葛根湯加川きゅう辛夷は、鼻づまりや蓄膿症、慢性鼻炎に効果があり、病院でも処方される漢方薬です。今回は、葛根湯加川きゅう辛夷について詳しくご紹介します。
葛根湯加川きゅう辛夷(カッコントウカセンキュウシンイ)は、葛根湯に川きゅうと辛夷を加えたもので、古典書「本朝経験方」で紹介されている処方です。漢方では、病気の症状以外に個々の体質が重視され、体の状態や体質をあらわす「証(しょう)」という概念がありますが、葛根湯加川きゅう辛夷の適応証は、寒証、中間証で、つまり冷え、体力中くらいとされています。
葛根湯加川きゅう辛夷は、漢方薬理的に、体を温めて病気を発散して治す「辛温発表剤」に分類され、鼻づまりや蓄膿症、慢性鼻炎に効果があります。
慢性鼻炎とは鼻の粘膜が長期間炎症を起こしている状態で、アレルギー性鼻炎との関連や乾燥、粉塵、刺激性の化学物質、長引く風邪によって発症することがあります。慢性鼻炎になると口呼吸が主になるため、頭痛やいびき、睡眠障害などにつながることもあり、口が渇きやすくなったり、においや味を感じることができなくなったりするので、日常生活においても煩わしさを感じるでしょう。
慢性副鼻腔炎とも呼ばれる蓄膿症は、鼻漏や鼻づまりなど、副鼻腔の慢性的な炎症症状が12週間以上消失しない状態です。多くは細菌感染によるものですが、最近ではアレルギーを原因とする好酸球性副鼻腔炎も増加傾向にあり、その場合は喘息を合併することも多いため治療も困難になります。
葛根湯加川きゅう辛夷に配合されている生薬は、計7種類です。交感神経を刺激するエフェドリン類が含まれる麻黄が鼻粘膜の腫れを抑え、ほかにも、おだやかな発汗・発散作用がある桂皮や、痛みをやわらげる芍薬、鼻の通りをよくする辛夷などが配合され、これらが同時に働くことでより効果を発揮しています。
一般的に、漢方薬は食前もしくは食間(空腹時)に服用します。一部の専門外来では生薬のまま調合することもありますが、多くの病院では簡単に服用できるエキス剤が使われており、これは煎じ薬を濃縮乾燥させたものなのでお湯に溶かすだけで飲めるものです。
持病がある場合や、市販薬も含め他の薬を服用中の場合は医師に伝えるようにしましょう。また、次に該当する方も診察時には医師に相談してください。
葛根湯加川きゅう辛夷の服用で重い副作用はあまりありませんが、エフェドリンやテオフィリンなど交感神経刺激作用のある薬との併用は注意が必要です。また、配合している甘草の大量服用によっては、「偽アルドステロン症」や「ミオパチー」などの副作用を引き起こすことがありますので、服用期間が長くなる場合は注意が必要です。甘草を含む他の漢方薬を同時に服用している場合も甘草が大量服用になることもありますので、次の薬剤との併用には注意してください。
偽アルドステロン症の症状は、低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、むくみ、脱力感、体重増加、手足のだるさ・しびれ・痛み・つっぱり感・こわばり感、筋肉のぴくつき・ふるえ、筋肉痛などです。その場合、血清カリウム値の測定などを十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤投与などの適切な処置が必要になります。
また、低カリウム血症によってミオパチーがあらわれることもあります。ミオパチーとは、筋肉に異常が生じることで引き起こされる病気の総称で、障害を受けた筋肉がうまく働かなくなるため、筋力の低下や脱力感、四肢痙攣、運動麻痺などの症状があらわれます。この場合も血清カリウム値の測定などを十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤投与などの適切な処置が必要です。
いずれの場合も、服用後に異常が認められた場合には副作用の可能性がありますので、直ちに服用を中止して、医師に相談するようにしてください。
今回は、葛根湯加川きゅう辛夷についてお伝えしました。風邪を引いた際の鼻づまりも十分煩わしいものですが、慢性鼻炎や蓄膿症になるとさらに症状が長期間にわたるため、日常生活にも支障をきたします。お悩みの方は、葛根湯加川きゅう辛夷を試してみてはいかがでしょうか。
「藤田薬局の葛根湯加川きゅう辛夷」をお入り用の場合は下記リンクをクリックしてください
19/04/12
19/04/07
19/04/04
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食事の味もにおいもわからないなど、辛い鼻づまりや慢性鼻炎お悩みではありませんか?葛根湯加川きゅう辛夷は、鼻づまりや蓄膿症、慢性鼻炎に効果があり、病院でも処方される漢方薬です。今回は、葛根湯加川きゅう辛夷について詳しくご紹介します。
葛根湯加川きゅう辛夷とは?
葛根湯加川きゅう辛夷(カッコントウカセンキュウシンイ)は、葛根湯に川きゅうと辛夷を加えたもので、古典書「本朝経験方」で紹介されている処方です。漢方では、病気の症状以外に個々の体質が重視され、体の状態や体質をあらわす「証(しょう)」という概念がありますが、葛根湯加川きゅう辛夷の適応証は、寒証、中間証で、つまり冷え、体力中くらいとされています。
葛根湯加川きゅう辛夷の効果・効能
葛根湯加川きゅう辛夷は、漢方薬理的に、体を温めて病気を発散して治す「辛温発表剤」に分類され、鼻づまりや蓄膿症、慢性鼻炎に効果があります。
慢性鼻炎
慢性鼻炎とは鼻の粘膜が長期間炎症を起こしている状態で、アレルギー性鼻炎との関連や乾燥、粉塵、刺激性の化学物質、長引く風邪によって発症することがあります。慢性鼻炎になると口呼吸が主になるため、頭痛やいびき、睡眠障害などにつながることもあり、口が渇きやすくなったり、においや味を感じることができなくなったりするので、日常生活においても煩わしさを感じるでしょう。
蓄膿症
慢性副鼻腔炎とも呼ばれる蓄膿症は、鼻漏や鼻づまりなど、副鼻腔の慢性的な炎症症状が12週間以上消失しない状態です。多くは細菌感染によるものですが、最近ではアレルギーを原因とする好酸球性副鼻腔炎も増加傾向にあり、その場合は喘息を合併することも多いため治療も困難になります。
葛根湯加川きゅう辛夷に配合されている生薬
葛根湯加川きゅう辛夷に配合されている生薬は、計7種類です。交感神経を刺激するエフェドリン類が含まれる麻黄が鼻粘膜の腫れを抑え、ほかにも、おだやかな発汗・発散作用がある桂皮や、痛みをやわらげる芍薬、鼻の通りをよくする辛夷などが配合され、これらが同時に働くことでより効果を発揮しています。
葛根湯加川きゅう辛夷を服用する際の注意点
一般的に、漢方薬は食前もしくは食間(空腹時)に服用します。一部の専門外来では生薬のまま調合することもありますが、多くの病院では簡単に服用できるエキス剤が使われており、これは煎じ薬を濃縮乾燥させたものなのでお湯に溶かすだけで飲めるものです。
診察の際の注意
持病がある場合や、市販薬も含め他の薬を服用中の場合は医師に伝えるようにしましょう。また、次に該当する方も診察時には医師に相談してください。
副作用について
葛根湯加川きゅう辛夷の服用で重い副作用はあまりありませんが、エフェドリンやテオフィリンなど交感神経刺激作用のある薬との併用は注意が必要です。また、配合している甘草の大量服用によっては、「偽アルドステロン症」や「ミオパチー」などの副作用を引き起こすことがありますので、服用期間が長くなる場合は注意が必要です。甘草を含む他の漢方薬を同時に服用している場合も甘草が大量服用になることもありますので、次の薬剤との併用には注意してください。
偽アルドステロン症の症状は、低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、むくみ、脱力感、体重増加、手足のだるさ・しびれ・痛み・つっぱり感・こわばり感、筋肉のぴくつき・ふるえ、筋肉痛などです。その場合、血清カリウム値の測定などを十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤投与などの適切な処置が必要になります。
また、低カリウム血症によってミオパチーがあらわれることもあります。ミオパチーとは、筋肉に異常が生じることで引き起こされる病気の総称で、障害を受けた筋肉がうまく働かなくなるため、筋力の低下や脱力感、四肢痙攣、運動麻痺などの症状があらわれます。この場合も血清カリウム値の測定などを十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤投与などの適切な処置が必要です。
いずれの場合も、服用後に異常が認められた場合には副作用の可能性がありますので、直ちに服用を中止して、医師に相談するようにしてください。
まとめ
今回は、葛根湯加川きゅう辛夷についてお伝えしました。風邪を引いた際の鼻づまりも十分煩わしいものですが、慢性鼻炎や蓄膿症になるとさらに症状が長期間にわたるため、日常生活にも支障をきたします。お悩みの方は、葛根湯加川きゅう辛夷を試してみてはいかがでしょうか。
「藤田薬局の葛根湯加川きゅう辛夷」をお入り用の場合は下記リンクをクリックしてください
電話番号 072-685-5779
住所 〒569-0803 大阪府高槻市高槻町9-3
営業時間 9:30〜20:00(火曜/水曜/金曜)9:30〜14:00(土曜/日曜)
定休日 月曜日・木曜日・祝日